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「激流中国」再び受賞 北京は封じる

2010年02月18日

【新唐人2009年10月1日付ニュース】NHKスペシャル「激流中国」が、イタリア・トリノで開かれていた放送番組の国際コンクール、第61回イタリア賞で、テレビドキュメンタリー部門で最優秀賞を受賞した。しかし、この番組は中国では封殺された。その原因とは?報道をご覧ください。

「激流中国」はNHKのドキュメンタリー番組「NHKスペシャル」の大型シリーズの主題で、計画では2008年の北京オリンピックまで一年以上をかけて放送する予定で、中国政府の許可もおりていた。

2007年4月に最初の二回が放送されたが、北京当局は中国のイメージを損なうとして日本側に抗議。放送は一度中断され、8月にようやく再開した。

毎回の「激流中国」はこの言葉から始まる。「悲願の北京オリンピックまであと一年。経済優先から真の大国に向けて転換を図る中国。今様々な矛盾が激流となって押し寄せています。」

このドキュメンタリーでは、巨大な貧富の格差、メディア統制、高齢化問題、水資源危機、強制立ち退き、陳情、農村の貧困、環境破壊などの中国社会の現状に焦点を当てた。

番組は、放送後瞬く間に大きな反響を呼び、中国大陸ではネット掲示板に大量のコメントが寄せられ、北京当局の注意を引いた。まもなく、「激流中国」は中国大陸の検索エンジンからブロックされ、ダウンロードサイトからもリンクが徹底的に削除された。

中共外交部はNHKに、番組は客観的ではなく視聴者をミス誘導し、中国のイメージを損なう」として交渉を持ちかけたことがある。

皮肉なことに、このドキュメンタリーは今年連続3回世界的な大賞を受賞した。第22回フランス国際テレビ映像祭の金賞、第49回モンテカルロテレビ祭の最優秀賞、第61回イタリア賞の最優秀賞を受賞。

モンテカルロテレビ祭の審査委員会はこの番組について、「すばらしいストーリーで拝金主義と絶望的な格差が浸透している現実社会を反映した」と評価した。

http://ntdtv.com/xtr/gb/2009/10/01/a355494.html#video(中国語)

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